宣教師とキリシタンたち

< 登場人物 >
フォルテ・シュトーレン (当コンテンツの解説役)
ミルフィーユ・桜庭
ミント・ブラマンシェ
ヴァニラ・アッシュ
ノーマッド
※ このコンテンツにはギャラクシーエンジェルのキャラクターがアイコンとして使われていますが、作者はまったくこの作品を知りません。
よって『ボクのフォルテ中尉はこんなのじゃないやい(`Д´)』等のクレームにはお応えできません。
※ このコンテンツの半分はネタでできています。一部に過激な表現がありますが、ウソは書いていないつもりですので笑って流して下さい(^−^
14xx年、日本は応仁の炎に包まれた!

だが日本人は絶滅していなかった。
だ、誰か助けてーっ!
オラオラオラー!
逃げても無駄だぜー!
きゃーーー!
相次ぐ戦乱で国は荒廃し、あらゆる権威は失われ、力の強い者こそが正義であった・・・・
罪なき領民は殺められ、それはまさに末世であった・・・・
おい見ろ、こいつお経なんか持ってやがったぜ
今じゃケツ拭く紙にもなりはしないのによー
人々はこの世の終末を恐れ怯え、ただただ己の無力と命の儚さを嘆き悲しんだ・・・
明日に死ぬかもしれぬ末世において、既存の仏の教えはただただ無力であった・・・・・
・・・・・信仰はその意味を失い崩壊したかに見えた・・・・・
だが信仰は絶滅していなかった!
― 世紀末 宣教師伝説 ―
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you は shoooock !
愛で 神が 落ちてくぅるー
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you は shoooock !
俺の 国に 落ちてくぅるー
あつい心 海でふさいでもぉ もはや無駄だぁよー
邪魔する僧侶は 領主の権力で 弾圧さぁー!
ぱきゅーん
み、耳に弾が!耳に弾がぁ!
いきなり人の授業を脱線させるなよ、
せっかく来てくれた人が『戻る』ボタンを押してしまうだろう。
フォルテさん、しょっぱなから本家様をパクらなくても。
いや、つかみを考えるのがメンドくさくてつい。
次はちゃんと考えるから。
今日は何の授業ですの。
16世紀の日本、キリシタンについてだ。
あー、宣教師フランシスコ・ザビエルがキリスト教を日本に伝えるっていうアレですわね。
・・・・・・・・・・・・・・・
フォルテ中尉、ヴァニラたんが「毛唐の腐れた一神教なんて学んでどーする、あんなのは歴史の汚点だから一次資料もろとも抹消しろ。日本には天皇陛下と八百万の神と仏教があるではないか!」と。
あなたは、どこの原理主義者ですか。
ん、キリシタンって言うとどんなイメージがある?
純粋な信仰を持った人たちだよね、弾圧されちゃって可愛そう。
当時のキリスト教徒だって、異端は魔女狩りでしょう?
純粋かどうかはともかく、当時の権力側の都合で信仰を否定されたのは事実ですわね。
・・・他宗派との共存を拒む一神教であった以上、日本の宗教界から反発を受けるのは当然だと思います・・・
毛唐逝ってよしでつね、ヴァニラたん。
仏教の側が反発したんじゃないの?
ん、キリシタン大名の領地で仏僧が弾圧されたのは事実だよ。
『南蛮のバテレン』p83より 松田毅一著
五畿内では、堺と京都の通路にあたる河内の三ケ(現在大東市)が、いわば布教の拠点であり、三ケ瀬照サンチョという熱心な豪族が支配していた。彼は1564年に、水月院か、それと並ぶ菅原神社を「聖母の教会」に変え、越えて1577年には領内の寺社を全て破壊した。
しかしこのキリシタンの寺社破壊運動が激烈を極めたのは、何といっても九州の大村・有馬・大友氏の領内においてであった。(中略)
天正2(1574)年には、徹底的殲滅行動をとった。古記録「大村郷村記」は、
「多羅山千手院宝円寺、天正二甲戊、同氏丹後守純忠、及臣民、南蛮の妖教に陥溺し、耶蘇宗門を祟信、而して神社仏閣を焼亡、且つ僧徒を殺害す。惜しき哉、旧来神像霊仏、邪徒の一炬に罹り、忽ち灰燼と為る……」
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さ・・・「殺害す。」って・・・・
上で引用されている『大村郷村記』は、一次資料ではない。
キリシタン信仰が完全に禁止された江戸時代に書かれたものだから、差し引いてくれ。
でも領内の神社仏閣を破壊したのはガチだから。
あらま・・・キリシタン信仰を禁止されるのも仕方ない気がしますわ。
・・・・秀吉と家康がキリスト教を禁止したは、当然の処置ですよ・・・・
彼らは日本の国体を守るためにやったのです。
ちょっとショック・・・学校じゃこんなこと習わなかったのに。
私は日本のことよく知らないんですが、なんでこんなギャップがあるわけですか?
今の日本人はクリスチャンなんて1%ほどでしょう??
キリスト教圏の国なら、都合の悪い史実はスルーってのも理解できるのですが。
良くも悪くも、宣教師フランシスコ・ザビエルの存在が大きいかな。
彼はカトリック教界では聖人として扱われるほどで、しかも彼の評価は日本でも極めて高い。
作者も何冊か読んだけど、ザビエル個人を悪く書いている本はお目にかかったことがないね。
ザビエルって、日本に初めてキリスト教を伝えた、あのカッパのおじ様でつか?
← フランシスコ・ザビエル
あんたいつかカトリック信者に八つ裂きにされますわよ。
ところがねぇ、日本での布教活動という面では、実はザビエルの功績なんて大したことないんだよ。
だってザビエルはたったの2年間しか日本に滞在しなかったし。
別にその間にキリシタン大名のゲットに成功したワケでなし、天皇から布教許可をもらうのにも失敗しているし。
その2年間でも、まともに布教できたのは半年ほど。
彼の日本での功績はアメリカ大陸を発見したコロンブスと似ていて、あくまでも「きっかけを作った」というもので・・・
でもカトリックでは聖人扱いなのでしょう?
だから、あくまでも「日本の布教活動では」だから。
彼にとって、日本での布教はあくまでも宣教活動の一部分にすぎない。
日本での布教を考えるときは、ザビエルよりもその後をついだ宣教師を見ないといけないワケ。
でもザビエルのイメージが大きいものだから、宣教師やキリシタンへの評価にギャップが出てくるワケだ。
えっと、つまりこういうことですか?
ザビエルはいい人♪ (・∀・)
↓
日本に来た宣教師といえばザビエル、ザビエル〜
↓
宣教師はみんないい人♪ (・∀・)
これはあくまでも作者の主観だ。
戦後の教科書では「弾圧する国家権力と被害者の民衆」という史観が幅を利かせているのもあるけど、ザビエルのイメージが先走っているのも大きいと私は思う。
ちょっと聞きたのですが・・・・じゃあザビエル以降の宣教師は、
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異教徒に生きる権利はねぇ!
汚物と異教徒は消毒だぁー!
ワハハハ、土下座しろ! 消毒されてーかぁ!
お前の言うとおりだ…汚物は消毒すべきだな…
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・
・
・
…というキチ●゛イ原理主義者の集団で、そのために禁教になったと?
その通りです。
神社仏閣を破壊って時点で、だいたい想像がつくでしょう?
そんな頭のおかしい集団なら、どーして日本人の中にも殉教する人が出てきたの?
江戸時代の間ひたすら信仰を隠し通してきた家系もあるって聞いたよ?
………ムー…
洗脳でつよ洗脳、宗教って怖いでつ。
キリシタンとアカは、人の良心と弱みにつけこむプロフェッショナルでつ。
アカは関係ないでしょう、それにそんな単純な話で説明できるものなのでしょうか。
ってワケで、そこのところも踏まえて「ザビエルから始まって禁教になるまでの経緯」を話す。
part1 ザビエルとイエズス会
― 1506年の春、ザビエルはスペインのナバラ王国ザビエル城で生まれた ―
ナバラ王国はスペインとフランスの国境付近だ。
バスク地方と言えば分かりやすいかな?

父ハッスは教会法博士の学位を持つ学者であり、またナバラ王国の王室会議議長。
母マリアはナバラ王国の名家で、ザビエル城を嫁資としてハッスと結婚。
後にマリアの父が逝去してその領地を相続したため、ハッスは3つの領地を持つ領主になった。
ちなみにザビエルは3男2女の末っ子だ。
よく分からないけど、小国の貴族のお坊ちゃまなのね。
しかしザビエルが6歳の時―――
小国ナバラはスペインとフランスとの戦争に巻き込まれ、スペインはナバラ王国に侵攻。
そして9才のとき、ナバラ王国はスペインに併合される。
ここにナバラ王国は滅亡し、父ハッスはその数ヵ月後に心労のため逝去。
9才の子にはヘビィすぎますね。
ザビエル城はザビエルの兄ミゲルが相続するのだが・・・・。
兄ミゲルは、祖国ナバロの復活と、父を殺したに等しいスペインへの復讐に燃えていた。
具体的に言うと、ナバロ王国復活の陰謀への加担だ。
お? 燃え燃えでつね。
あっさりと計画がバレて失敗に終わるけどな。
命こそ助けられたものの、ザビエル城は生活できる部分を残して破壊されてしまった。
ダメじゃん。
よく殺されなかったですね。
フランスの侵入を防ぐには、バスク地方の住民の協力が必要だからでしょう。
しかしその程度で心が折れるミゲルお兄さまではない。
フランスがスペインに侵入するや、ナバラ再興のためにフランス側について参戦。
今度は陰謀ではなくて、ガチで挙兵だ!
そしてパンプローナ(旧ナバラ王国の首都)を攻撃し、スペインの守備隊を破ってパンプローナを奪還する。
そんな勝ち馬に乗って挙兵したところで、後でスペインに猛反撃くらっても知りませんよ。
どっちが勝つのですか?
・・・・ってか聞くまでもないかしら、バスク地方は現在もスペイン領ですし。
あぁ、スペイン側の反撃によってフランス・旧ナバラ連合軍は敗北。
ダメじゃん。
で、ミゲルお兄さんは今度こそ殺されちゃうのでつか?
いや・・・敗北しながらも生き延び、各地を転々としながら抵抗を続けるよ。
あら、頑張りますわね。
一方のスペインは、事態の早期収拾のために懐柔策を取った。
具体的に言うと、旧ナバラの反乱分子に恩赦を出し、財産も補償すると約束したのだ。
まぁ内乱が長引くと、おフランスとの戦いにも支障をきたしますからね。
こうしてザビエルの兄ミゲルは、ザビエル城に生きて戻ることができたわけだが…
―― このとき、弟のザビエルは18歳だ。
なんか波乱に満ちた少年時代だね。
そしてザビエルは翌年、聖職者になるべくフランスのパリ大学へ旅立つことになる。
反乱した亡国の貴族の末っ子では、故郷に居ても将来は暗いからですか?
激しく身もフタも無い言い方だが、まぁそうだな。
でも併合されて、同じ国になったんでしょう?
同じ国になったと言っても、バスク地方は言語も違うし、もう別民族だよ。
なにせ今でも過激派がバスク地方の独立を叫んでテロ活動やっているぐらいだから。
(1)ETA(バスク祖国と自由) ――外務省海外安全ホームページより
2003年、スペイン国内では、ETAによる治安関係者や不特定多数の市民を狙った自動車爆弾事件等のテロ事件が26件発生し、3名が死亡、20名が負傷するなど、ETAは依然として、バスク地方を中心としてスペイン全土でテロ活動を継続しています。
とまぁ、スペイン中央での立身出世は絶望的になったわけだが・・・・
宗教界となれば話は別だ。
ザビエルの父親は教会法博士の学位を持つ学者だったし、叔父もやはり高名な宗教学者だったからな。
よーするに「オレは勝ち組になりてー」ってことでつね。
後に聖人に序せられる人とは思えない志望動機ですわね…
ザビエルは在学中、故郷の兄に対して
『貴族の出身であることを証明する公文書の取得をプリーズ』
…と要請している。
ザビエルの聖職者への志望動機に、名誉・金銭欲があった事は否定できないな。
聖職者になるのに、貴族の出身の証明が大事なの?
宗教界と世俗の地位なんて関係ないじゃない。
貴族の出身者は高位聖職者になる特権があるからな。
そして高位聖職者になれば、莫大な収入が保証される。
神の前では人はみな不平等なんでつね。
腐ってますね。
感心できないですが、どこの宗教界にもありがちなお話ではないでしょうか?
…ところがここでザビエルは、自分の宗教観と生涯が大きく変わる出会いをするんだ。
・
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↓ザビエル
ここがパリ大学ですか。
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ちょっと待ったぁ!
なんだよ、いきなり話の腰折らないでくれるか?
なんでこんなカッパ
の役をするのが
なんでつか!!
三十路の女性が成人式の写真をお見合いに使うよりも悪質なイメージ操作でつ!
仕方ないだろ、作者が「男の絵なんか主役にしたくない」って言うんだから。
…
むしろカトリックの聖人の役にセ●バーの絵なんか使って、敬虔な信者に怒られないかが心配なんだけど。
セ●バーだと分かる人が、敬虔な信者なワケないから大丈夫でつよ。
クリスチャンの皆様、この罰あたりどもめをお許し下さいませ。
作者はむしろザビエルのファンですので。
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↓ザビエル
さて一日も無駄にせず勉学に励み、高位聖職者になってウハウハ生活をゲットだ!
コン、コン
どうぞ、カギは開いてますよ。
↓ロヨラ
えっと、今日からこの部屋で同室することになった者です。
・・・・・・(暗そうな人だな)・・・・
↓ロヨラ
え、えーと・・・・・はじめまして、ボクはイグナティウス・デ・ロヨラといいます。
ど、どうぞよろしく。
ザビエルです、よろしく・・・・(はっきりしゃべれよメガネ)
あの、ひょっとして貴方はザビエル城の城主ミゲル殿の弟さんですか?
おや、兄上をご存知で?
ボクは騎士で、パンプローナの守備隊を指揮していました。
敵側かYO!
※上にも書いたがザビエルの兄ミゲルは、祖国再興のためにパンプローナを攻撃し、これを陥落させている。
この足が不自由なのも、その時の負傷です。
はあ、それはお気の毒に。(アテつけか?)
えっと……ザビエル殿は、どうして聖職者になろうと?
ロヨラ殿と似たような理由だと思いますよ?
(政界での活躍は難しいから宗教界で出世、でしょ?足が不自由では騎士としての活躍は無理だし)
(それにあなたもバスク地方出身なら、私と同じでスペインでの出世は難しいはず)
ええ!?
ボク、人々の役に立ちたいと思って聖職者を志しているんです!
やっぱりそれが聖職者のあるべき姿ですよ、ね!ね!
いやぁ、ザビエル殿みたいないい人がルームメイトで嬉しいです!
偽善者禿しくウゼー
え?何か言いましたか?
いえ、独り言ですよん♪
そうだ、今からボクと一緒に学院を見・・・・
お一人でどうぞ。
あとね、用事がない限り話しかけないでくれ。
私はここに勉強しに来たのであって、お友達を探しに来たわけじゃないから。
え゛・・・・あ・・・ご、ごめん・・・・
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今月もお金が足りない・・・・兄上に仕送りしてもらうよう頼むか・・・
ってか兄上めー!
私が貴族の出身であることを示す証明書の手続きを頼んだのに、完全に忘れているな!!
高位聖職者になれなかったら、何のために苦労して勉強しているのか分からないじゃないか!
ザビエル君・・・・よかったら少しだけど。
え?貴方だって苦学生でしょう?
それに私は貴方のことをむしろ嫌って・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
ありがとう、恩に着るよ。
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・
やったー!ついに哲学学士に合格したよー!
貴方が?ウソだろ・・・・・
※彼はザビエルたち学生よりも15才近く年上であり、自分よりもはるか年下の学生に頭を下げ、分からない箇所を教わりながら学習していた
ロヨラ、貴方はなぜそこまでして聖職者に?
なぜ騎士の身分を捨てたのです?
貴方はバスク地方出身、しかも戦傷で足が不自由だから、騎士では将来が暗いのは分かります。
しかし貴方のその熱心さ・謙虚さは、それだけでは説明できない。
君の兄上と戦った時、大砲で負傷して・・・・
その治療中に、たまたま「キリスト伝」を読んだんだ。
同じ騎士として生きるなら、いつかは滅びる人の王ではなく、不滅の主に仕える騎士になろうと思って。
(なんて輝いた顔で話すんだろう・・・・)
人の築いた地位や名誉がいかに儚いか、君はボクよりも身をもって体験しているはずだよ。
君はボクと同じ志じゃないのかい?
えっと、その、(高収入をゲットだなんて恥ずかしくて言えない・・・)
たとえ全世界を手に入れても、自分の魂を失ったならば、いったいなんの益があろうか。
。。。。。。。。。
ボクはキリストのように多くの人を救いたい。
でもボクは足が不自由だし、1人でできることには限界がある・・・・
君はパリ大学の中でも優等生だし、若くて可能性もある。
君さえよければ、ボクの夢の実現に・・・・いや、主と世界の人々のために力を貸して欲しい。
ボクと一緒に、人々の魂を救おうじゃないか。
・・・・・・・・・
わかりました、貴方と運命をともにしましょう。
主よ、ロヨラとの出会いに感謝します。
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このロヨラこそがイエズス会の創立者。
そしてパリ大学で彼に惹かれた同志たちが、イエズス会創立のメンバーだ。
「ロヨラ」よりも「イグナティウス/イグナチオ」の名前なら知ってる人も多いかな。
それより「ザビエルのイメージが先走りすぎ」と言いながら、やたら長く語っている件について。
作者の趣味でしょう。
・・・で、ザビエルとロヨラではどっちが受け?・・・
作者のもとに届いた女性読者からのメールでは、「ロヨラが受けだと思います」だそうですが。
いや、ここはそういうコンテンツじゃないから。
・・・・・・・・・・ェー
あのさ、ロヨラって人が立派なのは分かったけど・・・・
そこまでザビエルを惹きつけるほどのものなの?
聖職者志望なら、当然のことしか言っていないと思うんだけど。
いい指摘だ、当時の状況を説明する必要があるな。
・・・この頃って、たしか宗教改革があった時代ですわよね?
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それは1517年のことだった
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↓ローマ教皇
あーテス、テス、ただいまマイクのテスト中。
私はローマ教皇、ローマ教皇〜。みんなのアイドル、ローマ教皇ぉ〜。
法王ではなくて教皇だよ、そこんとこヨロシクねぇ〜♪
ってか私を法王と呼んだヤシはボスに頼んで落雷の刑よ。
それから中国。
教皇ヨハネ・パウロ2世が亡くなられた翌日に、なにが「次の教皇は台湾を認めないように」よ。
しかも台湾が教皇の葬儀に出席するのを認めたことに抗議するため、葬儀に出席しないってなに?
台湾問題が中国にとって重要なのは理解するけど、政治の衝突は脇において礼儀を守るのが文明国じゃないの?
さすがは礼を重んじるアジアの文化大国ね、中華4千年の歴史は伊達じゃないわ。(笑)
※バチカンは台湾を認めていたが、新教皇になるにあたり、中共の要請を受けて台湾と断行する方針である…
以上、マイクテスト終了。 ――― で、本日の案件はなぁに?
教皇、免罪符の件で報告があります。
ああ、売上げは順調?
最近出費がかさんでいるから、じゃんじゃん売るのよ。
キャッチコピーは『お金が賽銭箱のなかでチャリンと音を立てさえすれば、魂は煉獄の焔の中から飛び出してくる』
これでバカな信者はイチコロね♪
それが・・・ドイツのマルティン・ルターが免罪符に抗議しています。
ドイツ人は拍手喝さいのようですね。
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お金を払って免罪符を買えば罪がゆるされるだと?馬鹿げている!
えーい、教会の門に抗議文を貼りつけちゃえ〜!
クールだぜルター!( ゚∀゚ )
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↓ローマ教皇
いい度胸ね、自説を撤回しないようならルターを破門しなさい。
教会から破門されたら、その者は死んだら地獄に落ちることになるわ。
これで少しはビビることでしょう。
・・・・わかりました、破門状を送ります。
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「人は信仰によってのみ義とされる」
人の罪が神に赦され魂が救われるのは、唯一、信仰心によってである。
ローマ教会の司祭や教皇に人の罪を赦す力があるなどと、聖書には書かれていない!
こんな無意味な破門状など、皆の前で燃やしてくれるわ!
ついでにローマ教会の出版物も燃やしちゃえー!
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_ ∩ ( ゚∀゚)彡 ルター!ルター! ⊂彡 _ ∩ ( ゚∀゚)彡 ルター!ルター! ⊂彡 |
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ならば政治的圧力をかけてあげるわ。
ローマ教会のコネの凄さをナメるんじゃないわよ。
――― ドイツ皇帝、いや正式には神聖ローマ帝国皇帝カール5世!
↓カール5世
何か用か?
ルターをシメてちょうだい。
ドイツ人の多くはルターを支持しているし、むしろドイツでのローマ教会の評判は最悪だ。
少しは予の立場も考えてもらいたい。
あなたが皇帝になれたのは、誰の資金援助があったから?
富豪のフッガー家だ、感謝している。
そのフッガー家と、我がローマ教会が仲良しなのはご存知かしら?
フッガー家はローマ教会の有力者にも金を貸している。
また免罪符の売上げの運搬はフッガー家の仕事で、売上げの一部はフッガー家に落ちる。
つまり免罪符が売れないと、フッガー家は困るわけだ。
さすがは皇帝陛下、世の中というものを実によく分かっておられるわ♪
わかったよ、やればいいんだろやれば!
ってわけで、おいルター!オマエを帝国議会に召喚する!
―― 1521年、ヴォルムス会議 ――
呼んだか?
よく逃げ出さなかったな、来るとは思っていなかったぞ。
「ヴォルムスの屋根の瓦ほど多くの悪魔がいても、私は行くつもりだ。」
※ 友人に「行くのは危険だ」と忠告された時のルターの言葉
勇気に免じて、自説を撤回するチャンスをやろう。
「私はここに立つ。神よ我を救いたまえ。」
いい覚悟だ。予はルターを一切の法の保護の外におくことを宣言する!
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『法の保護の外に置く』って、どういう意味?
誰かがルターを殺しても、その者を法で罰することはしないって意味です。
それ「殺せ!」って言ってるようなモンじゃないの。
このえげつなさが、キリスト教史の醍醐味でつよ♪
……コク、コク…(うなづいている)
キリスト教史っていうより、歴史では日常茶飯事ですわね。
ルターはいつ殺されてもおかしくないピンチに立たされるが、彼の支持者によって匿われて難を逃れる事ができた。
こうしてローマ教会派であるカール5世と、ルター派との闘争が始まるわけだが・・・・・・
闘争の結末はどうなるの?
ちょっと予想外のハプニングによって決着がついた。
ビザンツ帝国を滅ぼした当時は世界最強のオスマン・トルコ帝国が攻めてきたのだ。
そして神聖ローマ帝国の首都ウィーンは包囲される。
ちょっと、いきなり国家存亡の危機ですか!?
イスラム勢が攻めてきているのに、国内で宗教論争している場合ではない。
だからカール5世はルター派の信仰を認め、協力してオスマン帝国を撃退するわけだ。
その後もモメるんだけど、やがてルター派は新しい宗派として認められ、プロテスタント(新教)が誕生する。
ちなみに元のローマ教会派はカトリック(旧教)、これは常識だから知っておいてくれ。
でも良かったね、認めてもらえて。
いつまでも国内でモメていると、外敵に付け入るスキを与えますからね。
・・・現にフランスは、ドイツのプロテスタントを支援して宗教戦争を煽っています・・・
あれれ? フランスってカトリックじゃなかったっけ??
なんでプロテスタントを支援するの?
敵国であるドイツへの嫌がらせですよ。
付け加えると、フランスはドイツ(神聖ローマ帝国)を倒すためにオスマン・トルコとも手を結んでいます。
勝つためなら、宗教の違いなんてまったく気にしないんですね・・・・・・・
ともかくも、この時代はローマ教会への批判が噴出して大モメだった。
だからこそ、ロヨラのような清貧と弱者救済を貫こうとする純粋な姿は、若い学生には輝いて見えたろうな。
こうしてロヨラと彼を慕う6人の同士によって、イエズス会が結成された。
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我らはここに、聖職者としての志を主に対して誓願する。
1つ、キリストに倣って清貧を貴ぶ。
1つ、貞潔を守る。
1つ、聖地エルサレムに巡礼し、そこで布教とその地の人々の救済活動をする。
誓います。
1534年 ――
マンモルトの丘の聖堂で、ロヨラ、ザビエルを含む7人が、ロヨラの指導の下に清貧・貞潔・聖地巡礼の誓願を立てた。
そして1536年、この同志の会をキリストに仕える会との意味で「イエズス会」と命名する。
ローマ教皇から聖地エルサレム巡礼の許可をもらうぞ。 ―― いざイタリアへ!
ええ!
つまり、イエズス会はカトリックなんだよ。
―― ところが ――
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↓ローマ教皇
あー、テス、テス、ただいまマイクのテスト中〜。
私はローマ教皇、みんなのアイドル、ローマ教皇ぉ〜♪
ヨハネ・パウロ2世が亡くなられて、新しくドイツ人のラツィンガー枢機卿が新教皇に就任。
作者はクリスチャンではありませんが、新教皇の誕生に心からお祝いを申し上げます。
――― さぁ〜て、ドイツ人といえばお約束のネタがさっそく出てきました。
「ナチスと関係」 新法王批判に独紙が猛反発 ―― 産経新聞 2005/4/22より引用
新ローマ法王に選ばれたドイツ人のベネディクト16世=ラツィンガー前枢機卿=について英紙がナチス時代の経歴をあげつらい、からかったことにドイツ大衆紙ビルトは21日、「ドイツ人法王を英国人が侮辱」などと反撃した。
ビルトは一面で「ヒトラー・ユーゲントと英紙」「世界中が新法王誕生を祝福する一方で、英国人は難癖」などと前日の英紙の見出しを並べたて、「読者はヒトラーが法王になったと思うだろう。ドイツ人は常にナチスにされる」と反発した。
当時のドイツ人にとって、ヒトラー・ユーゲントの加入は義務でした。
本人も嫌々だったと述べています。
知っていて書いたのなら品性を疑いますし、そもそも当コンテンツの作者に言わせれば――
「イギリスの近・現代史だって汚点だらけだろボケ」
――― 以上、マイクテスト終了。 私の美声は今日も絶好調ぉ♪
その政治色バリバリで過激なマイクテストは何とかならないのですか?
あら、過激なマイクテストっていうのはね、こういうのを指すのよ。
_,,. -‐ '''''""""""'''ー 、,
,.r " 、 ` 、
/ )、、 \
/ ノ ヽ ヽ、
/ ル' ヾ ヽ
/ / ゙i, ゙i
j ,ィ/ ゙i, |
lィ' ,ィ/j/ | iリ
| /l / '"` | |l
リ! ./,ノ _,、=''''`ヘ ,リ
゙! l/ ,:-ー=‐-ミ、,,_,.ノ /(::ノ-‐)ーV´
ヽ,/`ヽヽ .ト、 (;:ソ-‐)- 、,-トi´ ,ノ
, ヘ ゙iヽl `ヽ,r'´ ノ ヾー--‐''゙i
,,.く ゙i ゙i ヽ、 __,,、-'" 〉 ,!
ハ'´ ゙! ゙i ,! ´ ´ ./.......,,,,,,,,____/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
゙、゙i,__r'゙゙>ー┬-!_j _______ , /;\;;;;;;;;;;;;:;;;;|
,゙V" ゙ヽ;;;! l ゙!、 ゙ー一'''''"´ /;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;< 「5分以内にソ連を爆撃する。」
,.:r''";;;;ヽ. - ''^゙~ ゙ヽ,ヽ ,,.、-─‐- .,/;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;;;;|
,.:r'''";;;;;;;/;;r'´ -‐‐'''"´~ヽ\ (.r‐'''""゙"''''y.);;;;;;;;;;;;;;;;〉;;;;;;;\_____________
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―――― レーガン元合衆国大統領が、ラジオ演説の際に用いたマイクテストの台詞。
これに比べたら可愛いでしょ。 で、本日の案件はなぁに?
「イエズス会」の責任者であるロヨラ
から嘆願が来ています。
ちなみに、イエズス会には異端の疑惑が――
異端は死刑 ――以上、次の案件は?
あの、まだ全部話していませんが。
そうやって異端に甘い顔するから、ルター
とその一味がのさばるのよ。
今のままではローマ教会の権威は下がる一方だわ、もっと異端を厳しく取り締まりなさい。
で、そのイエズス会とやらの教義は?
彼らによると、イエズス会の掟は ――
イエズス会のメンバーは、キリストを倣って清貧を ――
異端は死刑 ――以上、次の案件は?
だから、全部聞いてくださいってば。
主は富める者は天国に逝けないと仰せよ。
教会が信者の不浄な財産を引き取ってあげないと、信者は天国に逝けないじゃないの。
(無視) 本題ですが、イエズス会の責任者であるロヨラはこう言っています。
教皇さま!我らは異端などではありません!
愚かな誹謗中傷を信じず、調べて頂けたらわかります!
我らの調査によると、異端であるという事実はなく、ルター派とのつながりはありません。
むしろイタリア各地では、精力的に病人の看護といった救済活動を行っています。
彼らからの要望は3つ。
1) 「イエズス会にかけられている異端の疑いを、事実無根であると表明してほしい」
2) 「イエズス会に、聖地巡礼と聖地での活動を許可してほしい」
3) 「イエズス会を修道士会として正式に認めて欲しい」
異端の疑いがただの中傷なら、文書で潔白を告知してあげなさい。
他の要求はいかがいたしましょう?
聖地巡礼って言われても、今はオスマン・トルコと戦争中だからねぇ・・・・
それに過激な急進派かもしれないイエズス会なるものを、簡単に教会公認にはできないわ。
それでなくても最近は、教会を批判する融通の利かないアフォどもが多いんだから。
なお、ポルトガルからも「イエズス会を正式に認めてくれ」と要望が来ています。
なんでポルトガルから?
イエズス会の者を、ポルトガルの植民地インドでの宣教に使いたいそうです。
あんな場所での宣教活動なんて、よほどの根性がある者でないとやっていけないでしょうから。
ふーむ、海外宣教ですか・・・・
ルター派のおかげで信者も減っていることだし、アジア等で信者を増やすのも大事かしらねぇ。
でも当のイエズス会の意思はどうなのかしら?
彼らはインドよりも聖地エルサレムで活動したいんでしょう?
本人に聞いてみますか?
教皇さま、我らに聖地巡礼の許可をお願いいたします。
なぜじゃー。
我らは聖地において宣教活動に励み、神の
なんでじゃー。
教皇さ
どおしてじゃぁー。
ゴ ス
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( ぶたなくてもいいじゃないの ) ロヨラと申したな?
イエズス会はなぜそこまで聖地エルサレムへの巡礼を望むのか。
もしそれがキリストと人々のために働きたい意志であるなら、たとえどこであっても、そこはイエズス会にとっての聖地エルサレムではないのか?
・・・・・・・
キリストの代理者である教皇の配下で、望まれるならば世界の果てまでも宣教に行くつもりです。
んじゃー本当に世界の果てまで行ってもらおうかしら。
異教徒の国にもローマ教会の教えが広まれば、皆もルターよりローマ教皇のほうが偉大だと分かることでしょう。
ローマ教会はイエズス会を正式に認め、インドに行くイエズス会宣教師には教皇使節の資格を与えるわ。
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ってわけで・・・・ゲホゲホ・・・・イエズス会は海外宣教をすることになった・・・ゲホゲホ
・・・・やばい、こんな大事な時に病気だなんて・・・・・・・
・・・・どーしよー・・・ゲホゲホ・・・・明日には出発なのに・・・ゲホゲホ
ここに私がおります。
貴方はイエズス会の総長、ここに残ってください。
うう、すまないザビエル、前日にいきなりで・・・ゲホゲホ
それからフェルナンデス。
↓フェルナンデス
お呼びですか、総長。
ザビエル君はイエズス会創立期からのメンバーで、パリ大学では教鞭をとるほどの英才だ。
彼の言う事をよく聞き、そして彼を助けてやってくれ。
了解しました。
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1541年、ザビエルの一行はインドへ旅立つ。
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この果てしない海の向こうに、異教徒の国があるのか・・・・
なに、必ず上手くいくさ!しばし航海を楽しもう。
吹き付ける砂がぁ〜♪ 空を満たし〜♪
さざ波はぁ〜♪ はるか遠く海のようにぃ〜♪
あーもしもし?JASRACの者ですがー
ぱきゅーん
み、耳に弾が!耳に弾がぁ!
話に割り込むんじゃない。
〜まとめの年表〜
1506年 フランシスコ・ザビエル誕生
1515年 ナバラ王国、スペインに併合される
1517年 ドイツのマルティン・ルターが、免罪符の乱発に抗議 → 宗教改革の始まり
1520年 兄ミゲルがスペインに対して武力蜂起 → パンプローナ奪回(この時、守備隊のロヨラが重症を負う)
1521年 ヴォルムスの会議 → ルターは自説の撤回を拒否 → カール5世、ルターの権利剥奪を宣言
同年 コルテス、メキシコを征服
1524年 スペイン、ナバラの反乱軍に対して恩赦を出す
1525年 ザビエル、パリ大学へ
1529年 ザビエル、パリ大学でイグナティウス・デ・ロヨラと出会う
同年 オスマン・トルコ帝国が神聖ローマ帝国首都ウィーンを包囲
1530年 ザビエル、哲学教授となる
同年 ポルトガル、インドのゴアに総督府を置く
1533年 ピサロ、インカを征服
1534年 ロヨラとその同志あわせて7名が、清貧・貞潔・聖地巡礼の誓願を立てる
1536年 ロヨラ、同志の会を『イエズス会』と名づける → イエズス会に異端の疑惑がかかる
1540年 イエズス会がローマ教会から公認される。(初代総長はロヨラ)
1541年 ザビエルおよびフェルナンデス、ポルトガルの要請でインドに向けて出航